剣道人は社会で活躍できる【講演会について】
アスリートこそ社会で活躍できる資質がある。
剣道人に限らず、アスリートと呼ばれる人たちは社会で活躍できる要素を持っていると思っています。
なぜなら、1つのことに自分の情熱をかけてやってきたこと自体が人間形成に役に立つからです。
また、少々理不尽なことに対しても対応できるのもアスリートだと思います。最近は様々な場面で「パワハラ」という言葉が出てきます。
もちろん、行き過ぎた叱責や、圧力は改善していかなければならないのは十分に承知しています。しかしながら、ちょっときつかったり、叱られたりするとすぐにそれがパワハラとか、あの先生はひどいという言い方をされてしまいます。昔よりメンタル面の弱い子供たちが増えていると思います。
しかし、アスリートは少々きついことには慣れていますし、何より、一歩先の壁を超えるという経験をしています。それは仕事も同じで、ちょっときついけどその一歩先を目指して自分の能力やスキルを高めていくことの繰り返しです。これに学歴は関係ありません。古い言葉かもしれませんが、忍耐力、ガッツというのが実は仕事でもすごく大事です。
部活と会社と同じ、剣道の団体戦は会社での働き方と同じ
部活は会社となんら変わりません。
部活の中には明確な上下、役割があり、その中で各々が自分の力を発揮しながら、その組織の発展のために力を尽くします。
会社も同じです。
こういったことを肌で学んできたアスリートは社会で活躍できる資質を持っていると断言できます。
また、剣道のチームプレイと会社のチームプレイは良く似ています。剣道の団体戦は個人戦の集合体です。
1対1の闘いをしますが、1対1の総合力で勝つという特性を持っています。
先鋒や次鋒というポジションも必ずしも固定されません。学年が上がったり、その時の調子によって入れ替えが行われたりします。
それぞれがその時与えられたポジションを全うすることでチームの勝利が得られるというのが剣道の団体戦です。
一人だけが強くて勝っても、あとが負けてしまえばだめですし、誰かが自分だけ目立とうとしてチームの戦略から外れたことをするとチームが負けてしまいます。
誰かが調子が悪ければカバーする、調子が悪い時にはせめて一本負けに抑えたり、引き分けに抑えたりして次に託すといった戦略が求められます。
これは会社の仕事でも同じことです。
プロジェクトなど、チームで仕事をするときは、それぞれの役割を個々で果たしながら、連携をとって、プロジェクトの成功をチームで目指します。
誰かが調子の悪い時、わからないときはできる人、分かる人がカバーしてあげます。するとプロジェクトも成功します。