剣道プロジェクト取材 社会で活躍する剣道人~パナソニックLS剣道部高優司氏~
筆者:本日はお忙しい中ありがとうございます。高さんは小学生の時から今現在に至るまで、第一線で活躍されていますが、その中でパナソニックに入社されようと思ったのはなぜでしょうか。
高氏:私はいつも剣道だけでなく勉強や仕事でも一流でありたいと思っていました。パナソニックなら剣道も仕事も一流の環境で自分が成長できると思い、パナソニックに入りました。
今まで剣道一筋で生きてきましたが、生きていく中で仕事や剣道以外
の事も経験して、人間としての視野を広げたいと思ったのがきっかけです。仕事も剣道も“出来る”人間がかっこいいと。
筆者:パナソニックは日本の中でも超一流の会社で入ることは中々難しいと思うのですが・・
高氏:私の場合先輩が何人かパナソニックLS社剣道部の先輩方が親身に相談に乗ってもらったりくださり、エントリーシートの添削や面接練習も熱心に指導して頂いたおかげでたくさんさせてもらえたのでラッキーでした。なんとか入社することが出来ました。
筆者:何事もしっかり練習されて臨まれてるんですね。
仕事と剣道の両立
筆者:これは社会人剣道家にとっては永遠の課題だと思うのですが、仕事が忙しい中、どのように稽古時間を確保されていますか。
高氏:これは仕事の仕方を工夫することに尽きます。
1 仕事の優先順位をつけること
どれから片付けていくべきかはっきり決めると仕事が進みやすい。
2 無駄を省くことです。
忙しいのは剣道部員でも、剣道部員でなくても同じなので言い訳にはしません。
しかし、どうしても稽古日に残業になってしまう場合は、稽古日じゃない日に道場で部員同士で連絡を取り合って自主稽古させてもらったりしています。
限られた稽古時間の中で
筆者:学生時代に比べると稽古量は減ってしまうと思うのですが、その中でも成果を上げていくためにしていることは何でしょうか。
高氏:考えることと集中することです。稽古量は学生時代に比べれば明らかに減りましたが、学生のときより考えること、課題を明確にもって稽古することができるようになりました。
あとは無駄な稽古はしないことです。毎回の稽古で長さの幅が違うとそれに慣れるために時間が必要です。技術力を上げたいのにいつもと違う感覚に慣れるのに時間を使っていては折角の稽古時間がもったいないですよね。なので出来るだけ毎回同じ感覚で稽古に臨めるように竹刀などは統一しています。
なので学生時代より今の剣道の方が質が良くなっていると自分で感じています。
剣道で学んだ中で子供たちに伝えたい事
筆者:子供たちに伝えたいことを教えてください。
高氏:ふざけろというわけではなく、剣道を楽しんでほしいと思っています。稽古では確かにきついこともありますが、私はいつも剣道をは楽しいと思い楽しみながらやっています。
またどうやったら楽しくなるかを自分で考えるのが大事です。
基本練習でもただ打つのとではなく、どうしたら上手く打てるのか、どう攻めたら相手が動くのかというのを常に考えながらやっているので日々気づきがあって楽しいです。
考えながらやると上手に強くなります。上手に強くなると試合で勝てるようになります。
試合で勝てるようになると剣道が楽しくなって、もっと考えるようになってもっと強くなります。そういう良いサイクルを作れるようになっていってほしいですね。