道場訪問 ―聖和剣道友の会-

新年あけましておめでとうございます。

2020年が始まって2週間が経ちました。

2020年が皆様にとって良い年であるよう、お祈り申し上げます。

昨年より剣道プロジェクトの活動の一環として、道場訪問、紹介を剣道プロジェクトで行っております。

2020年、最初の道場訪問は・・

大阪市で稽古をされている

聖和剣道友の会でさせていただきました。

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50年の歴史をもつ道場

聖和剣道友の会は53年の歴史を持つ大阪のクラブの中でも歴史のあるクラブです。

創立のきっかけは、聖和剣道友の会の創立者である、当時PTA会長であった桑原先生(故人)が、学校長先生の方から、「子供たちの心身を鍛えてるようなことしたい。」と相談をうけ、「自分は何もできませんが、剣道なら教えられるから、剣道クラブを作りましょう。」っと言ったことがきっかけであったそうです。

現在は小学校1年生から中学3年生まで30名ほどのメンバーで練習されているそうですが、発足当時は聖和小学校の児童200名全員が所属している大きいクラブであったそうです。

当然、体育館には入りきらないため、運動場と体育館を使いながら指導にあたっていたそうです。

稽古前に読み上げる剣道訓

聖和剣道友の会では、稽古前の挨拶で以下のような剣道訓を主将の後に続いてメンバー全員が読み上げていました。

一、礼儀正しくしよう

一、正しい心を育てよう

一、敬愛の精神を育もう

一、学業に励みましょう

一、稽古に励み、心身を鍛えよう

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練習前に必ず読み上げる道場訓

小学生から中学生まで、心ひとつにして読み上げる姿には感心させられると同時に、剣道は「人間形成の道」という剣道の理念を重んじた指導をされていることを感じました。

生涯剣道・正しい剣道を目指して

聖和剣道友の会の稽古は基本と足をよく使った稽古が印象的でした。その理由を聖和剣道友の会の指導部長である、伊藤先生にお話しをお聞きいたしました。

筆者:稽古を見ていますと、体育館を使って足さばきや追い込みなどをすごく長く行っていますが、どうしてでしょうか。

先生:やはり剣道では足の動きが非常に大切ですし、足の動きが基本となります。また私は、例えこの子たちが途中で剣道を休んだとしても、また再開した時にできるように、生涯剣道ができるような人になって欲しいと思っています。なので足をよく使い、まっすぐで美しい剣道ができる子になって欲しいと思っています。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、スポーツ、バスケットボールコート
体育館をいっぱいに使って足さばきの練習を行う
画像に含まれている可能性があるもの:3人、バスケットボールコート
初心者組の練習

筆者:確かに稽古に参加させていただいて、皆さんまっすぐ打ってこられると思いました。でも試合でもかなり結果を出されていることもお聞きしています。昨年、剣道プロジェクトの方で主催させていただいた少龍旗剣道大会でも聖和剣道友の会の方が最優秀選手賞を取る活躍をされてたことも覚えております。

先生:それは子供の努力、保護者のご協力の賜物です。試合で勝ちたいと思っています。しかし、私としては、正しくない剣道で勝つよりも正しい剣道をして負ける方がいいと思っています。

自ら求める姿勢を

筆者:また、稽古の進め方を見ると、先生方はあまり指示をだされないで子供たちが中心で動いている印象を受けましたが・・

先生:そうですね。稽古の順番や、何か注意するべき点があれば助言は致しますが、私としては「稽古をやらされている」のではなく、「稽古を自分から求めてやる。」という姿勢を身につけて欲しいのです。先生は、あくまでも子供たちが成長するためのサポート役です。私が聖和剣道友の会で指導にあたるようになって、27年経ちますが、この方針はずっと変わっていません。

筆者:そうなんですね。小学生から中学生までよくまとまっている印象を受けたのはそういうことなんですね。

筆者:それから、追い込みや基本稽古でも小学校低学年から中学生まで分けずに全員一緒にやっていましたが、私の道場では低学年、高学年、中学生と分けて稽古を行っていましたが、一緒に行う理由はあるのでしょうか?

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、スポーツ、バスケットボールコート

先生:学年で区切ってしまうと、低学年から高学年に上がった時、小学生から中学生に上がった時などに、打ちの強さや速さに怖がってしまいます。最初から一緒にやっていればそういうものだと思って慣れますし、お互いにいい刺激になります。

筆者:なるほど。それで低学年の子でも高学年の子と対等に打ち合っているわけですね。それで基本もきれいで試合も活躍できる選手が育っているんですね。

写真の説明はありません。
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画像に含まれている可能性があるもの:立ってる(複数の人)
年始の試合で勝ち取ったトロフィー

キャプテンインタビュー

聖和剣道友の会では、六年生がリーダーとなって稽古を引っ張っています。

今回はメンバーを代表してキャプテンの齋藤さんに話しをお聞きしました。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、バスケットボールコート

筆者:剣道を始めてどのぐらいですか?

齋藤さん:年長の時から始めたので7年です。

筆者:すごく長いですね。どうして始められたんですか?

齋藤さん:友達に誘われたのがきっかけです。

筆者:剣道は楽しいですか。

齋藤さん:はい、とても楽しいです。

筆者:今、キャプテンとしてチームを引っ張る立場ですが、大変なことって何ですか?

齋藤さん:僕は一人っ子だったので、下の学年の子の面倒をみることとか、チームをまとめたりするのが苦手で、おとなしい性格でもあるので余計に難しかったです。

筆者:そうなんですね。今は全然そうな風に見えないぐらい立派なキャプテンをされてますね。

筆者:今6年生で、小学生最後の年ですけど目標がありますか?

齋藤さん:三月にある水戸大会で入賞したいです!

筆者:きっとできますよ!応援してますから頑張ってくださいね。

正しい剣道を目指しながら試合で活躍している!まさに剣道のあるべき姿を体現している道場だというのが印象でした。

三月の水戸大会の結果が楽しみです!応援しています。

―聖和剣道友の会情報-

場所:聖和小学校

練習日時:月・木・土 18:30-21:00

画像に含まれている可能性があるもの:27人、古池 優希さんを含む、、スマイル