人生のための剣道を少年・少女に伝えるin 香川県 その2(試合で使える技の練習)
木和田先生による基本稽古の後は、パナソニック剣道部元主将の勝見健太選手と高優司選手による、試合で使える技、考える技の練習が行われました。
パナソニック(旧松下電工)は、日本が誇る一流企業でもあり、剣道部も実業団の中でいつもトップクラスです。
しかしほかの企業とくらべて取り立てて練習時間が多いわけでもなく、(週に2回、3回)剣道部員だからといって、仕事が少なくなるわけではなく、剣道部員である事以外は、他の社員の方々と変わることはないそうです。
残業などで規定の練習時間に間に合わないこともあります。そんな時は、会社に道場があるので自主練させてもらったり、練習に行くために朝早く会社へ来たりして、早めに仕事があがれるようにしています。 勝見選手へのインタビューから学生の時に比べて練習時間は限られているものの
- 量より質の練習
- 仕事と剣道の両立、どちらも一流であれ
- 常に明確な目的意識をもって練習
- 常に考えて練習
- 表から攻めて面
- 表から抑えて面
- 裏から払って小手
- 裏から払って、戻ってきたところを面
- 相手が一歩入ったところを出ばな面
- つばぜりから右を抑えて戻ってきたところを面
剣道は相手がいなければできない!
自分独りよがりの剣道では勝つことはできない。相手がいて初めて試合が成り立つ。だから練習の時から、- 攻めて、相手をくずすこと
- 攻めて、相手の反応に応じた技を出すこと
- いろいろなパターンを練習しておくこと
- いつもこう攻めたら、相手がどうなるのか考えながら練習すること
「考えながら練習していると楽しくなります。考えながら練習していると、強くなります。強くなると試合で勝てるようになります。試合で勝つと、もっと上手になるためにもっと考えて練習するようになって、もっともっと強くなっていきます。そういう良いサイクルを作っていってほしいです。」 高優司選手へのインタビューからどうやったら強くなるか考えることも稽古なのだと改めて学ばせていただけました。今回のイベントを通して、子供たちが良いサイクルを作るきっかけになってほしいと心から思います。 技の稽古の後は、待ちに待った講師の先生との地稽古です。