社会で活躍する剣道人~パナソニックLS社剣道部勝見健太氏~

パナソニックLS社剣道部 勝見健太氏

初めてのイベントで

筆者:本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます。このようなイベントは勝見さんにとっては初めてでしょうか?

勝見氏:はい、子供たちに教えたことはたくさんありますが、こういうイベントで大勢の子供たちの前で仕切って行うのは初めてです。

筆者:いかがでしたか?

勝見氏:緊張しましたが、子供たちの熱心で純粋な姿は本当にいいですよね。楽しかったですし、貴重な経験をさせて頂きました。私自身も勉強になりました。

勉強も仕事も剣道もすべて全力でやってきた

筆者:勝見さんは剣道の試合で素晴らしい実績を持っていらっしゃいますが、弟さんのように警察に進もうという考えはなかったんでしょうか?

勝見氏:私は学生時代から「文武両道」を掲げてやってきました。できたかどうかは置いといてです(笑)。剣道でも勉強でも、どちらか一方を選ぶのではなく、どちらも100%でやれる環境を常に選んできたので、警察という選択肢はありませんでした。

筆者:それがパナソニックを選んだ理由ですか?

勝見氏:はい。私がパナソニック㈱に入社したのは2007年(当時松下電工)のことでしたが、パナソニック㈱には当時から仕事100%、剣道100%を実践されている先輩方がたくさんおられ、私もこの環境であれば成長できると思ったからです。

両立の秘訣は自分が決めた目標はなんとしてでもやりきること

筆者:本当に文武両道で素晴らしいと思うのですが、両立の秘訣はなんでしょうか。

勝見氏:負けず嫌いな性格ですかね(笑)。仕事も剣道も目標を決め、その目標を常に意識して行動すること。自分が決めた目標なんだから、どっちも手を抜かずにやるべきことを100%やりきることです。仕事が忙しいから剣道をしない、剣道で疲れているから仕事をおろそかにするということではだめだと思います。

勝見さんのようになるには?

筆者:本当に社会人としても、剣道人としても模範的だと思うのですが、どうすれば勝見さんのようになれるのでしょうか。

勝見氏:全くです。社会人としてできてないことの方が多いです(笑)。それは置いといて…まずは自分で目標をきめて努力することです。これは剣道でも勉強でも仕事でも同じことです。さぼったら絶対どこかでばれます。自分で目標を立てて一つずつクリアしていくことで、成功する癖をつけていくことが大事だと思います。

自責の考え方

筆者:剣道を通してどんなことを学ばれましたか?

勝見氏:剣道は「自責」で捉える癖をつけてくれる競技だと思っております自分は悪くない、など他人のせいにする人も多くいます。全てを自責で考えることが良い事かどうかはわかりませんが、自分は悪くない、他人のせいにしない考え方の癖はついたように思います。これもできているかは置いといてです(笑)

例えば、剣道は人が審判をします。人ですから当然疑惑の判定があったり、あれはちがうんじゃないかと思うこともたくさん出てくると思います。でも、そういった中で剣道は、そこで一本取れなかったのは何か自分に至らない点があったからだと考えるように指導されます。「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」とよく教えられました。

社会も同じです。理不尽なこと、納得できないことがたくさん出てきます。しかし、そこで他人のせいにしていても始まりません。他人のせいにするよりは、自分の責任で考え、次に行動することの方が成長に繋がると私は思っています。剣道も人生も同じだということを子供たちには伝えたいです。

努力が必ず報わるとは限らないけど

筆者:最後にお子さんたちに伝えたいことを教えてください。

勝見氏:まず剣道は子供から大人まで幅広い世代の方と交流できる素晴らしい競技であることです。私は剣道を通して沢山の方と親交を持つことができています。これは本当に素晴らしいことです。

そして、努力がその場で必ず報われるとは限らないけど、すぐに報われなかったものは後々何かに繋がります。今すぐの結果も大事ですが、この努力が将来につながるんだと思いながら、子供たちには頑張ってほしいと思います。

筆者:ありがとうございます。これからのご活躍も楽しみにしております。

剣道人としても社会人としても超一流の勝見健太氏の言葉には、一つ一つに熱い思いが込められているのを感じました。

子供たちにもこの熱い思いが伝わり、将来立派な剣道人、社会人となる子供たちが増えることを願ってやみません!